「うない」とは、沖縄の言葉で姉妹のこと。
うないには大切な人や地域を守る大きな力が宿るという考え方が、琉球文化では古くから息づいてきました。
ここから派生して実生活の場面でも、うないはさまざまなライフステージで力を合わせ、直面する困難をともに生き抜いてきたという軌跡があります。
1960年代から70年代に米国で展開された市民運動では、「女性たちの連帯」を指してシスターフッドという言葉や関係性が重要視されました。こうした発想も、国境をこえて「うない」に通じるものがあります。
これまで私たちは「うないネット」と称し、県内各地で議員活動をしてきました。その中で次のような気付を得ました。
- 大半の障害や障壁は、個々の自己責任ではなく、社会の仕組みに課題がある。
- 少数意見には、問題解決のためのたくさんのヒントが含まれている。
- 女性の視点や声を下位に位置付ける慣習や制度を、沖縄から変えていく。
この視点から政策の実現に向けてさらに行動を加速させるため、このたび地域政党「沖縄うない」を立ち上げました。
立ち上がった原点は、いまだに女性や少数者にとって生きづらい社会があるという事実。
最優先に取り組むのは、こうした社会が抱える諸課題の解決をはかること。
性別や性自認にもとづく区別や差別、年代や国籍、人種、民族といった垣根をこえ、すべての人の基本的人権が保障され、尊厳が保たれる仕組みを具現化していきたいと考えています。
たとえ長い道のりになろうとも、「粘り強く、しなやかに」が、私たちのスタンスです。